映画ブルージャイアントを見た。サイコ宮本大から情緒を感じよう。

 映画ブルージャイアントを見た。ちなみに漫画も読んでる。2部も読んでる。

 なお、この映画自体は単行本12巻(1部)を2時間にまとめたものだ。したがって主人公の過去話が、全て端折られている。ただ、話としては理解できるので、そう言う意味ではうまくまとめられている。

 視聴環境としては、スマホで、しかも満員電車で途切れ途切れだったので、特段エモーショナルになることなく、視聴を終えてしまった。映画への冒涜である。よくない。申し訳ない。ごめん。

 さて、という形で本映画作品に対してあまり愛がない。そもそもブルージャイアントといえばサイコ主人公こと宮本大くんだ。過去と現在の映像を行き来させることで、2次元的だったサイコ宮本が、段々と多面的に、厚みを帯び、より立体的に、サイコだけどいい奴宮本という人格を感じるハートフルジャズ漫画なのだ。特にガソリンスタンドのバイト関係の話が良い。店長と宮本の関係がいい。歳の差がある人間関係を映すことはそのキャラクターの人間味を増幅させる効果があるのかもしれない。現実でも、若手の会社員が同期同士で、わちゃわちゃしているのより、課長とかとしっぽり飲んでいるほうがなんとなく好印象だ。歳の差なのだ。歳の差がある人間交流にこそ、情緒があるのだ。