白い線からはみ出たら死ぬゲームはもう古い。新作を考えた。

 前を見て歩かないと危ない。

 スマホを見ながら歩くなどもっての他だ。

 

 私の足のサイズは26センチある。

 26センチ、これは絶妙な大きさなのだ。

 そう、私が過去に実施していたデスゲーム、

『白い線からはみ出たら死ぬ』では、26センチというサイズ感は絶妙に足の角度を誤ると死に直結するのだ。

 だが、はっきり言おう。このゲームはクソゲーなのだ。そもそも白い線はいずれなくなるし、はみ出たらアウトで本当に死ぬわけでもない。自らにペナルティを課すわけでもない。このような自己完結型ゲームで、罰ゲームが発生するのはおかしい。罰ゲームが発生するのは王様ゲーム人狼、大富豪、ダーツなどの人数がいるゲームでなくてはならない。なお、これらのゲームでの罰ゲームはほとんどが女の子に酒を飲ませたい酔わせたいという私利私欲にまみれており、なんならお酒を飲ませたいが為に日々新しいゲームが生まれていると言っても過言ではない。いや、過言だ。

 すなわち、とどのつまり、何が言いたいのかと言うと、白い線からはみ出たら〜は、ソロゲームではない。是非、男女の合コン帰りなどで興じていただきたい。その際は、車に引かれぬよう気をつけて欲しい。

 ソロゲームとは何か、それは自らでポイントを加算していく形式のゲームでなくてはならないと考える。スイカゲームなんかがいい例だ。

 

 足元を見て欲しい。

 そこには何の模様があるだろうか。様々な形タイルや線の集合体ではないだろうか。

 正方形が規則正しか並んでいるケース、レンガ型が敷き詰められているケース。一つのブロックの一部でも足裏で踏んでいれば、1ポイントとして、ブロックの角と角が面してるところを狙って踏んでいく。ブロック、すなわちグループである。たくさんのグループを一度にたくさん踏めば高ポイントなのだ。枠に収まるより、いろんな枠に入るようにはみ出す。はみ出たら勝ちゲームと名付けます。